はじめに
柳沈律師事務所は、1993年に設立された中国で初めての民営渉外特許代理機構です。現在、世界各地にクライアントを有し、中国最大の知的財産権弁護士事務所の一つとなっています。弊所は、渉外特許代理、渉外商標代理、及び知的財産権法律サービスを一体に集約し、全世界のクライアントへ機械、電子、通信、化学、バイオメディカルなどの各技術分野における高品質な特許出願、商標出願サービス、及び知的財産権分野の法律コンサルタント、分析などのサービスを提供しており、知的財産権侵害紛争、行政紛争案件も対応しています。国内で最も初期の知的財産権専門の事務所として、クライアントのために数十万件の特許、商標を出願した実績があり、登録率は業界の平均水準を上回っております。知的財産権の紛争案件において、特許権侵害、商標権侵害、特許・商標無効などの案件を大量に処理し、クライアントの最適利益の保護に貢献いたしております。弊所は、従業員500人を超えており、このうち弁理士200人余り、商標代理人10人余り、弁護士が100人近く、ここには弁理士資格と弁護士資格を同時に保有する者が80人近くいます。
特徴と得意分野
柳沈律師事務所の主要取り扱い分野は知的財産権の権利化、保護及び活用で、具体的には特許出願、商標出願、特許権侵害紛争、商標権侵害紛争、不服審判・無効審判及び審決取消訴訟、著作権侵害紛争、特許ライセンス・譲渡、不正競争紛争、知的財産権の税関登録・差押請求などの対応が含まれます。
弊所の弁護士チームは、機械、電気学、化学の三大主要分野をカバーし、確かな理工科技術の基礎、豊富な知財実務経験、及び優秀な外国語能力により、優良で高効率な知的財産権サービスを継続して提供し、クライアントの高い評価を得ております。技術関係の訴訟案件に対応しますので、チームメンバーはすべて理工科バックグラウンドと高い法律的素養を持っており、しっかりした技術的基礎をもとに特許、ノウハウなどのにかかる案件の技術的核心を徹底的に研究します。特に通信分野の標準必須特許、電気回路ハードウェア、ソフトウェア、複雑な機械、バイオメディカル、医療機器、生活用品などの特許権侵害紛争案件において豊富な特許権侵害、無効の実務経験を蓄積しております。弊所が対応した多くの案件は、最高人民法院の50典型案件と地方人民法院の年度十大案件に選ばれており、弊所は司法管理機関から「優秀弁護士事務所」を何度も授与されております。ここ数年、知的財産権が中国市場でますます活発に運用されるようになっており、弊所は、通信、AI、バイオメディカルなどの新興技術分野の特許譲渡、ライセンス、デューディリジェンス、IPランドスケープなどの案件を数百件処理し、クライアントの会社上場、コア製品のプロモーション、及び知的財産権の価値転化のために重要な保障を提供しております。
渉外知的財産権業務
柳沈律師事務所は、国内企業のためにアメリカ、ヨーロッパ、日本、韓国、インド、ロシア、ブラジル、南アフリカ共和国、ベトナム、シンガポールに及ぶ40の国・地域に10,000件以上の特許出願を出し、完備された海外出願手続き管理システムと豊富な対応経験により、国内企業の出願コストを低減させるとともに、海外で取得する特許権の品質を確保します。弊所は中国企業のPCT出願を年間800件位、海外への特許出願を1,000件以上対応しております。
弊所は、国内企業に渉外知的財産権の無効審判、訴訟、ライセンスなどの法律サービスも提供しおります。例えば、長沙の某研究所の代理人として、ヨーロッパでの特許異議、及びライセンス交渉に対応し、中国企業の海外での知的財産権利益を保護しました。
弊所は、ACPAA、ACLA、AIPPI、AIPLA、FICPI、INTAなどの知的財産権団体と密接な連携を保っており、複数名のシニアパートナーは、これらの団体で要職を担っております。弊所の多くのパートナーは、海外の知的財産権会議に積極的に参加し、世界へ向けて中国の知財制度を紹介し、中国での知財保護の重要性をプロモーションしています。例えば、2020年、中国を代表してAIPPI(国際知的財産保護協会)の「Standing to litigate and effect on remedies」議題研究に参加し、中国の知財制度が海外の知的財産業界から理解されるよう促しました。そのほかに、2019年、INTAでアメリカとドイツの弁護士と共同でグループディスカッションをした「Comparative Study on Design Remedies: China Part」、2019年、ドイツミュンヘンのMB meets Chinaフォーラムの「Opportunities and Challenges-Protecting IoT and AI Innovations in China」講演、2019年、日本の東京で開催されたIPBCによる「Your China Checklist」会議、2018年、アメリカシリコンバレーのIDTechExフォーラムでの「AI and IoT related intellectual property protection in China」講演、2017年、AIPPI国際総会での「What’s the (technical) problem?」講演などがあります。
また、弊所はいつもMIP、IAM、WTR、Lexology、Chambers & Partnersなどの専門の知的財産媒体へ寄稿し、知的財産権分野の専門的見解を発表し、中国での知的財産権保護状況を世界へ紹介しています。
代表案件
柳沈律師事務所は、トップレベルの人材チーム、卓越したサービス品質、及び業界での良好な評判により国内外クライアントの高い信頼を得ています。ここ数年、弊所は国内の高い影響力のある多くの特許集団訴訟に関与し、理想的な結果を出しています。例えば、
- Qualcomm(クアルコム)がApple(アップル)を訴えた特許権侵害の一連案件が、広州知識産権法院の2019年サービスと科学技術革新保障の十大代表案件に入選。
- Samsung(サムスン)とHUAWEI(ファーウェイ)の標準必須特許と非標準必須特許の一連訴訟案と無効審判案(40件以上)は、通信標準とSEP特許権侵害の認定、FRAND条項適用などの注目される問題に関わる。当該一連の案件は、2019年度広東省知的財産権十大案件に入選。
- ルクセンブルクIEE社のシートベルトセンサ特許行政訴訟案件とAUX空調の特許権侵害紛争管轄権異議申立案件は同時に最高人民法院2018年知的財産権五十大代表案件に入選。
- 中国企業GoerTekの代理人としてKnowles Electronicsとの特許権侵害紛争案件に対応。
- AUXの代理人としてGREE及びMideaとの特許権侵害紛争案件に対応。
- WAGOの代理人として複数の模倣者に対して温州、蘇州、寧波、杭州、北京などの複数の裁判所で特許、実用新案、及び意匠権の侵害訴訟を提起し、勝訴又は和解を勝ち取るとともに、賠償を獲得。
- フランス紡績機械会社の紡績機械特許行政訴訟が最高人民法院2017年指導案件に入選、対応する権利侵害訴訟が江蘇省高級人民法院2013年十大知的財産権典型案件に入選。
- QLED商標の無効審判が2017年商標評審委員会の最も代表的な案件に入選。
- 「稲香村及びロゴ」の商標異議申立の再審が2014年最高人民法院十大知的財産権典型案件、中国の研究価値が最もある十大知的財産権裁判案件に入選。
社会的責任
業務を拡大するとともに、柳沈律師事務所は自身の社会的責任も忘れず、企業の知的財産権保護を支援する公益宣伝活動に積極的に参加しています。例えば、第7回革新中国と知的財産権保護フォーラムでの「懲罰的賠償での特許訴訟プロセスの改善」講演、2019年中国・海淀高価値特許育成大会決勝及びハイレベルフォーラムでの「産業レベルアップと高価値特許育成運用」の講演、2019年バイオメディカル分野の知的財産法律と実務の国際シンポジウム、中関村知的財産権大講堂の「中米特許権侵害損害賠償」の講演、2019年第23回中国国際ソフトウェア博覧会のソフトウェア知的財産権の司法保護論フォーラム、2019年中米知的財産権保護シンポジウム、2018年国際知的財産権ビジネスフォーラムでの「中国FRAND制度の分析」の講演、2018年中国特許年会での「グローバルな高価値特許ポートフォリオを取得-中国から世界へ」の講演などにより、さらに多くの国内企業が知的財産権保護の重要性を理解し、自身の知的財産権価値を高めるよう努めています。