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生物医薬分野の知的財産法律と実践の検討会が円満に終了

作者: | 更新しました:2019-11-19 | ビュー:

2019年11月13日~15日、企業のグローバル知的財産権の発展能力を更に向上させ、イノベーションの成果をよりよく保護し、イノベーションの成果のグローバルな知財活動の展開を強化し、企業の海外知的財産権に関する活動をサポートするため、柳沈事務所はアメリカボストンのPOLSINELLI知財法律事務所及びヨーロッパミュンヘンのMAIWALD知財事務所と提携し、北京、上海、蘇州で生物医薬分野の知的財産権法律と実践についてセミナーを開催した。90社あまりの企業から合計110人以上の代表者が今回のセミナーに参加した。


今回のセミナーは2つのセクションに分かれ、セクション1では主に薬品のライフサイクルの知財管理、契約交渉及び特許デューデリジェンスについて講演が行われた。


POLSINELLI事務所のJenny Chen博士は、薬品のライフサイクルの知財管理について、アメリカ特許制度での保護期間、及び薬品登録制度でのデータ保護期間を紹介し、また、小分子の薬物と生物製品を例にして、薬品登録の手続きと合わせるように特許出願のタイミングと中間処理などの策略を調整することで、薬品全体の独占権を最大化するという旨の話もした。


 MAIWALD事務所のChristian Pisani博士は、薬品分野の契約交渉について、ドイツの法律体系と契約の標準条項を紹介し、契約交渉において初期段階の秘密保持協議から最終の契約締結までの注意事項を詳しく説明した。また、契約上の紛争解決のための訴訟や仲裁の管轄地、及び法律の適用についての提案も出した。


柳沈事務所の劉国軍博士は、会社の投資・融資におけるデューデリジェンスについて、中国でのデューデリジェンスの意義、内容、流れを詳しく説明し、特許のデューデリジェンスにおいて、基本的な法律状態、権利帰属、及び権利の内容に対するチェックのほかに、法律リスクのチェックは最も重要なポイントであり、安定性分析と権利侵害リスクの確認は法律リスクのチェックの重点と難点であり、専門チームによる対応があれば、関連するプロジェクトの安全かつ順調な展開を確保できるという旨の話もした。


セクション2では、小分子、バイオ高分子と製剤などの分野の特許の配置策略、薬品の臨床登録で披露された情報がその後の特許出願に与える影響及びその対応策、バイオ分野の均等侵害、デューデリジェンスに対して情報を披露する方法とスキル、契約交渉での知的財産権帰属の条項の作成などが検討された。


今回のシンポジウムの開催は、中関村科学技術園区管理委員会、海淀区知識産権局、中国技術取引所及び蘇州工業園区生物医薬連盟からサポートされた。今後、柳沈事務所は中国知的財産権に関する法律と実務の研究を推進し続け、企業によりよいサービスを提供できるよう努力する。


11月13日、北京でのセミナー


11月14日、上海でのセミナー


11月15日、蘇州でのセミナー


Q & Aでの交流



コーヒーブレイクでの交流