「中国裁判所知的財産司法保護状況(2018年)」によれば、2018年度、知的財産司法保護は、以下5つの特徴が現れている。
① 案件量が急増している。
各裁判所の新受案件数(知的財産権民事、行政、刑事案件)が334,951件であり、昨年と比べて、41.19%増加した。 そのうち、民事と行政一審案件の増加率は、それぞれ40.97%と53.57%になった。
② 案件の影響力が増加している。
③ 審理の困難度が高まっている。
④ 審判の効果がますます良くなっている。
⑤ 知的財産権に対する保護がますます強くなる。
具体的な統計データは下記のグラフに示している。

図1 2018年全国裁判所新しく受理した知的財産案件の類型と案件量

図2 2018年全国地方裁判所が受理した知的財産権民事一審案件の変化
(左から順番、著作権案件、商標案件、専利案件、競争類案件、技術契約案件、その他案件)

図3 2018年全国地方裁判所が受理した知的財産権行政一審案件の変化
(左から順番、商標案件、専利案件、著作権案件)

図4 2018年全国地方裁判所が受理した知的財産権刑事一審案件の変化
(左から順番、知的財産権侵害罪案件、登録商標侵害罪案件、著作権侵害罪案件、その他案件)